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REPORT 実施事例レポート

HOKKAIDO

  • 社会のリアルと私

    01

    社会のリアルと私

    人口減少社会と
    私のこれから

    【実施地域】北海道内中学・高校16校
    【実施主体】社会福祉法人ゆうゆう
    【タイプ】社会福祉法人×大学連携プロジェクト

    • 概要

      社会福祉法人ゆうゆうの理事長である大原裕介氏が、これからの社会と社会保障、変わり続ける社会に対し、福祉の実践を通してどのように向き合ってきたかについて語りました。
      講義終了後には、福祉に興味を持っていなかった学生も、列を作り、積極的に質問をしていました。

    • 授業のポイント

      1. 社会課題を自分事に
        他の授業でもよく取り上げられる「人口減少社会」。少子高齢化が進み、働き手が減っていく。実は身近で起きている社会課題もどこか他人事。今、当たり前に届けてもらえる通販が人手不足で待っても来なかったり、学生が親になる頃には、学校の統廃合が進み、部活動の大会もなくなったりと、人の当たり前が変化していく。誰かがきっとこの状況を打破してくれるのではないか、むしろ変えることはできないかと諦めている学生もいるはずだ。
        学生が自分自身の20-30年後を想像し、どのように生きていくか考えるきっかけ作りを行う。
      2. 身近な福祉を感じる
        大原氏が福祉の仕事を始めるきっかけとなった原体験の話から、目の前にいる困っている人たちのために様々な場所を作ってきた経験を伝える。
        現在、多くの人から持たれている福祉のイメージを変えるため、どんな人でも担い手になれる社会のデザインにチャレンジしている。
        福祉施設には見えないレストランや地域の担い手不足が進む農業の話を通し、それぞれの得意なことを活かし、ともに生きていっている世界を感じる。
      3. 自分を大切にする
        講義開始前は、興味のなさそうだった学生も、終了後には前のめりになり、質問を行っている。障害者や地域住民など、さまざまなひとの人生を通し、学生自身が自分のこれまでの生き方を見つめなおし、考える。
        なかには、泣きながら感想を伝える学生がおり、「(講義で紹介された障害者や高齢者の写真では)すべての人が輝いていた。かわいそうだなと全く思わなかった。」と話していた。
        多感な年代だからこそ、悩み、傷つくことで、自分自身の弱さを公開できなくなっていく。
        大原氏は、「一人一人が大切にされていかない社会になっていくからこそ、自分を大切してほしい」と伝えていた。

    MOVIE

    実施記録

    2021年実施
    実施校:市立札幌開成中等教育学校/
    実施団体:社会福祉法人ゆうゆう

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