かんがえる福祉教育web

FUKUTHINK

REPORT 実施事例レポート

当事者のリアル

  • 03

    みんなの「得意」×「苦手」
    みんなの「しあわせ」

    【実施地域】愛知県
    【実施主体】社会福祉法人半田市社会福祉協議会

    • 概要

      さまざまな事情を持つ当事者が、ふだんの暮らしぶりを子どもたちに伝える。また、互いの「苦手」と「得意」を出し合い、誰かの「苦手」は誰かの「得意」で補い合うことで、暮らしやすくなることを理解する。子どもたちが「苦手」を伝えることで、ふだんから「助けて」と言える環境づくりにつなげる。

    • 授業のポイント

      1. 「福祉」は「ふ・く・し」
        「福祉」というと「高齢者」「障がい者」「介護」を思い浮かべることが多いが、ひらがなで「ふ・く・し」と伝えることで、「ふだんの・くらしの・しあわせ」、自分を含めたすべての人のためのものであることを知る。
        また、「ふだん(毎日)の・くらし(生活)が・しあわせ(笑顔)」であるためには、自分たちはどう考え、行動すればいいのか、当事者にふだんの暮らしぶりを伝えてもらう中で、障がい者や高齢者等、という枠組みではなく、一人の「人」として触れるで、互いにささえあえる関係であることへの気づきを促す。
      2. 「苦手」と「得意」
        当事者と子どもたちが、生活の中で感じている「苦手」や「得意」を出し合い、障がいや加齢による「できない」ではなく、誰にでも「苦手(できない)」や「得意(できる)」があることを知る。また、障がいのあるなしや高齢等に関わらず、誰かの「苦手」は、誰かの「得意」で助けることができることをワークを通して感じてもらう。
        「苦手」と「得意」という、日常的な言葉を使うことで、子どもたちが、「ふ・く・し」を自分事として受け止めやすくなる。
      3. 「助けて」と言える場づくり
        授業の中で、互いに「苦手」なことを出し合うことで、この場が「苦手」なことを伝えてよい場であることを認識し、それが、気軽に「助けて」と言える場につながる。
    お問い合わせはこちら